2012/11/2
第12回 救命技能講習会
レポート 亀田秀春
1. 目的
2012年11月2日、城南電化協同組合員を対象に地震・火災等の災害時、病気・事故等の緊急事態における人命救助の技能を身につけることを目的に公益財団法人東京防災救急協会のご指導のもと救命技能講習会が行われた。
2. 講習内容
講習内容は、財団法人 東京防災救急協会「普通救命講習テキスト」、実技は、心臓マッサージと人工呼吸、AED (自動体外式除細動器)を使用した救命処置を中心行われた。
2-1.救命処置とは
傷病者の命を救うために行う「心肺蘇生」、「AEDを用いた除細動」、「気道異物除去」の3つの処置を言う。
救急隊員や医療従事者でなくても誰でも行うことができる。
応急手当とは、市民が心肺停止や気道異物以外の傷病に対して、悪化防止を主な目的として行う最小限の手当を言う。(広義には救命処置と応急手当を併せて応急手当と言う)
2-2 心肺蘇生(CPR)とは
反応と普段通りの息がなく、呼吸と心臓停止もしくはこれに近い状態に陥ったときに、呼吸と心臓機能を補助するための「人工呼吸」と「心臓マッサージのための胸骨圧迫」を行うことを言う。
2-3 AED(自動体外式除細動器)を使用した除細動とは
不整脈によって心臓が停止しているときに、AEDを用いて除細動(電気ショック)を行うことを言う。
2-4 気道異物除去とは
気道に異物を詰まらせて呼吸ができなくなっている人の異物を取り除くことを言う。
2-5 心肺蘇生の手順
次に講習で習った心肺蘇生の手順について簡単に流れを挙げてきます
@周囲の安全確認
A反応の確認
B大声で助けを求め、119番通報とAEDの搬送を依頼する
C気道確保
D呼吸の確認
E成人(16才以上)に対する心肺蘇生。(乳児、幼児1才以上16才未満はやり方が異なる)
胸部圧迫30回と人工呼吸2回の組み合わせを続ける
2-6 AEDによる除細動手順
次にAEDによる除細動の手順を簡単に説明します
@突然の心停止は心室細動と不整脈が原因と言われており、これらには電気ショックが有効とされている
A心停止から除細動までの時間と生存率の関係では1分経過するごとに7〜10%低下する
BAEDの到着 (心肺蘇生を続けながら準備、救助者が一人の場合は中止し準備)
CAEDの電源をいれメッセージどおりにパッド装着・除細動を行う
D意識なき場合は再び心肺蘇生を胸部圧迫30回と人工呼吸2回を行いAEDのメッセージに従う
E救急隊・医師等を待つ間この作業を繰り返す
2-7 その他の処置
その他、気道異物除去、止血法等の講習・指導を受けた
3. 感想
今回の講習では10人の組合員参加者によって約3時間の講習が行われた、「早期除細動の重要性」では心肺蘇生開始までの時間、除細動までの時間が生存率に大きく影響することを学び、今後起きるかもしれない緊急事態に対応し一人でも多くの人命救助に貢献できるために今回の技能の習得は非常に有意義なものといえる。
参加者には、全員に後日東京消防庁、消防総監より「救命技能認定証」を頂き。また、今回の技能講習にお世話になった東京防災救急協会の方々に感謝いたします。
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