城南電化協同組合 (東糀谷めっきセンター)
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めっきとは



1.焼結合金・金属焼結体等とは

  焼結合金 ・金属焼結体は、何種類かの金属微粉末を混合し圧縮成型し融点以下の高温で金属粒子の拡散結合を行ったものである。
 (粉末冶金法)  焼結部品は、量産化がしやすく、複雑な形状も作成でき寸法精度が良く複合材料部品や、混合金属種によってさまざまな特性を合金に持たすことができることから自動車エンジン、工具、OA・通信・電子部品、家電製品、精密機械部品、軸受け、宇宙航空機部品、液体・気体透過性の高い金属焼結体では、触媒、液体・気体フィルター等に利用されている。
  添加される金属には、主原料となる鉄粉・合金鋼粉・銅粉等があり、超硬合金には炭化タングステン、鉄、コバルト、ニッケル粉等が、また、高耐食性を目的にチタン、タンタル、ジルコニュウム、モリブデン粉等が使用される。
  最近は、急冷凝固法、メカニカルアロイング法、アトマイズ法等によりアモルファス合金、超耐熱合金、金属間化合物、などが作られている。



 2.焼結合金・金属焼結体等への表面処理

  焼結合金等への表面処理は、添加されている金属種の特性を考慮する他、焼結体の持つ表面の空孔(巣穴)の大きさ、程度により密着不良やめっき後のしみ、汚れ、変色の原因となるため超音波による脱脂洗浄を良く行った後、適切な前・後処理方法、使用薬品の選定を行い表面処理を行う。
 鉄鋳物へのめっきには、電流効率がよく、水素ガスの発生少ない酸性亜鉛めっき、硫酸銅めっき等が有効であるが、場合によっては封孔処理として研磨や水ガラス・樹脂液等による真空含浸後の研磨・ブラスト処理を行う必要がある。
  また、均一電着性にすぐれるシアン化銅ストライクめっきで空孔がふさがるまで厚くめっきを行ってから電気銅、ニッケルめっき等目的のめっきを行う場合と、活性化、触媒活性化処理等を行ってから無電解めっき法により銅やニッケルめっきを行う場合などがある。
  ステンレス系素材で不動態化処理(パシぺーション)を行う場合は、脱脂洗浄後、素材に適合した規格(QQ-P-35、AMS-QQ-P-35等)にて硝酸や硝酸と重クロム酸ソーダの混合液を使用して処理を行う。 
 素材と目的によって表面改質・熱処理を行う場合は、浸炭防止、脱炭防止、部分改質目的のため銅めっきを30μm以上行ってから表面改質や熱処理後再び剥離を行う場合がある。
 また粒度が比較的荒い、空孔率の高い気体又は液体透過性の焼結体素材の内部及び外部の両方に防食及び除菌・触媒活性体目的でめっき等の表面処理を行う場合は加圧浸透法によるめっきを行う。




 

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