1. 素材の摺動性
素材のすべり易さ回転のし易さは、素材の硬さが硬く平滑であり接触する相手素材との摩擦が少ないほうがよいと言える。 また、シャフトやベアリング等は、動きをよくするため油やグリスをつけることがあるがこれらを表面に保有し易くするため多孔性の表面を形成させることもある。 めっきは摺動性に必要な硬さ、保油特性をもたせるための手段に利用される。
2. 摺動性めっき
摺動性めっきには、硬さを重視するものは耐磨耗性めっきと同様に硬質クロムめっき、無電解ニッケルめっきが、また、自己潤滑性をもたせるためにテフロンを共析させたPTFE、グラファイト、二硫化モリブデン、窒化ホウ素等のコンポジットめっきが、銅、ニッケル、銀めつきを基材として行われている。 また、摩擦の低減に銅鉛合金、なまり、はんだめっき等が行なわれている。
3. かじり防止めっき
かじりは、ねじ部品等のかみ合わせ、はめあい部において、両者が機械的或いは化学的な要因によって接着し取れなくなったり、摩擦によって傷つけ合う現象を言う。 かじり防止めっきには、銀、カドミウム、ニッケル、すず、鉛、銅めっき等が行なわれている。
また、鉛めっきは特殊用途として超低温軸受け部品として使用されている。
城南電化情報委員会
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