城南電化協同組合 (東糀谷めっきセンター)
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めっきとは


1. 銅及び銅合金の種類

 銅は人類が扱った道具の歴史の中で石器の次に現れた素材である。 銅は柔らかく、展性、延性に富み、加工やリサイクルもしやすいことにより古代から道具、副葬品、武器、装飾品、構造補助材料として利用されてきたが、現在ではその電気導電性、熱伝導性等の特性を利用し電気・電子部品等、エレクトロニックス産業にはなくてはならない素材となった。
銅合金は、銅の硬度、切削加工性、強度、耐食性等の改善を目的に、すず、りん、硫黄、ニッケル等を添加したり、粉末冶金、ダイキャスト等製造方法の技術的進歩によりさまざまな目的に対応する素材が開発された。


    おもな銅及び銅合金の種類には次のようなものがある。(JIS)

種 類 名 称 種 類 名 称
C1011  無酸素銅 C5111  りん青銅
C1100  タフピッチ銅 C6161   アルミ青銅
C1720   ベリリウム銅 C6782  高力黄銅
C2100  丹 銅  1種 C7451  洋白
C2600  黄銅 1種    
C3601  快削黄銅     
C4621  ネバール黄銅    




2. 銅及び銅合金への表面処理

 銅及び銅合金は、一般的に純銅、黄銅、無酸素銅、リン青銅、すず入り銅、鉄入り銅、ベリリウム銅、快削黄銅等目的によりさまざまな種類が使用されている。
 銅は、多くの金属と合金を作りやすく、密着性の向上等下地めっきとしても用いられ、一般には単純な工程(脱脂、酸洗浄及びシアン洗浄、シアン化銅ストライクめっき、目的のめっき等)においても問題が少なくめっき加工しやすい素材といえる。
しかし、粉末冶金材料、ダイキャスト等はその製造法からくる表面状態、また快削黄銅等素材荒れの原因となる組成成分の化学薬品に対する反応性を考慮し前処理を行う必要があり、絞り、圧延、研摩加工等を行った部品は素材表面金属組織への異物の巻き込みによりめっき前処理で巣穴の発生、めっきでのぶつ、ざら、ピット、密着不具合が発生することがあるので注意が必要である。
粉末冶金材料、ダイキャスト等については「焼結合金・金属焼結体」及び「 亜鉛ダイキャスト・アルミダイキャスト・鋳物」を参照。
 はんだ付けを目的とする真鍮素材では、下地に銅またはニッケルめっきを行わないとはんだ付け時に素材の亜鉛の拡散によりはんだ付け性が低下するので注意が必要である。 
また、プリント基板(スルホール基板、銅張り積層板、独立パターン基盤等)の銅パターンへの耐食性・変色防止、半田付性、対磨耗性等を目的に、電気めっきや、無電解めっきによりニッケルめっき等を下地に、金、金/パラジウム、ロジウムめっき等が行われている。




 

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